聖餐

 

「「それが我等の贖罪なれば」」

 

 

シーン6 シーンカード:ファンタスマ

GM      :翌朝。クルツは査察と布教を兼ねて外出するとのことだ。君はどうする?

クラトス    :もちろん、護衛も任されてるわけだから同行するよ。

GM      :では、クルツは村を回り、この地方の伝承や信仰を聞き、その中でさりげなく真教の教えを吹き込んでいく。

クラトス    :吹き込むのかよ!教えを説くんじゃないのかい!(笑)

GM      :その手際は布教というそれを感じさせる事なく、自然な彼自身の言葉として発せられている。

GM      :そういう意味では、じっくりと教えを浸透させる方法としては、彼は確かに敏腕なのだろう。

GM      :要は、土着の信仰を既に持っている人々に、バカ正直に「あなたの神を信じるのをやめて、私の神を信じなさい」と言っても、上手くいきっこないわけだ。

クラトス    :「(たいしたものだ……ごく自然に、人に反感を覚えさせることなくこなすとは)」

GM      :交渉で判定してくれ。

クラトス    :また弱いところを(笑)

GM      :このゲームはそういうゲームだから、仕方がない(笑)

 

※技能について

ブレイド・オブ・アルカナは、英雄を演じるゲームである。

その反面、自分の専門外の分野についてはからきしである。

初期で得られる技能は4LV分。技能の成長には、特技の2倍の経験点がかかる。

戦闘でダイスを振るのがほとんどの(というGMが多い)このゲームでは、専門外の技能を伸ばすPLは少ない。

無論クラトスもその一人で、第一話時点では〈知覚〉〈交渉〉などは1LVである。

技能LVが振れるダイスの数になるため、ダイスも1個しか振れない。

 

クラトス/ダイス:1d20=12(12)

クラトス    :失敗です(笑)

GM      :村人の話すこの土地独自の信仰についての内容は、君には正直言って理解できなかった。

GM      :で、続いて知覚判定をお願い。

クラトス/ダイス:1d20=12(12)

クラトス    :失敗(爽)

GM      :12が好きだな、君も(笑)

クラトス    :そうみたいだ(笑)

GM      :では、クルツについて歩いていた君の後頭部に、大きめの石が当たる。HPに1点のダメージ。

クラトス    :かっこわる!(笑)

クラトス    :「っ!」

GM      :その石は後方から発せられ、クルツの頬をかすり、傷をつける。

クラトス    :石が飛んできた方を見る。

GM      :石を投げたのは、10歳くらいの少年らしい。

GM/少年   :「……帰れ!お前等余所者は、帰れ!」

クラトス    :「待ってくれ。なぜ、そんなに余所者を嫌うんだ?嫌うにしてもちょっとやりすぎじゃないかな?」

GM/少年   :「うるさい!お前等、良い人ぶってるけど、姫に怪我させにきたんだろ!帰れよ!」

GM      :石を次々に投げ、走り去る。

クラトス    :「あ、待ってくれ!……『姫』?」

GM/少年   :「うるせぇ!バーカバーカ!キモい篭手つけやがって、臭うんだよー!」

GM      :少年は走り去っていった。

GM/クルツ  :「ハハハ、嫌われたものですねぇ」

クラトス    :「むっ!」

クラトス    :ちょっと、カチンと来たらしい。だが脱げないから、洗うことも出来ないので臭いのは事実だ(笑)

GM/クルツ  :「まぁ、布教活動にこういう事はつきものです」

クラトス    :「そういうものですか……だからって、何も石まで投げなくても」

GM/クルツ  :「それを避ける為に、おおっぴらな布教は避けていたのですが……やはりこうした土地の方は、敏感ですねぇ」

クラトス    :「そのようですね。しかし気になりますね。もう貴族はいないはずなのに、あの少年は姫と言っていた」

GM      :クルツは走り去った少年の方をじっと、じっと……見詰めている。クラトスの声に、ようやく振り返る。

クラトス    :「クルツ殿。一度村長のところへ戻りませんか?」

GM/クルツ  :「ええ……そうですね。一旦戻りましょうか」

 

GM      :そして、村長の家。傷口を軽く消毒をして、クルツが話を切り出す。

GM/クルツ  :「この村の風習や信仰について色々聞いてみましたが……面白いですねぇ、この地方の信仰は」

GM/クルツ  :「我々が信じる神アーでも、救世母マーテルでもなく、土着の精霊を信仰しているようですね」

GM/クルツ  :「クラトスさんは、家の方でそういう話を聞いた事はありませんか?」

クラトス    :あるのかな?

GM      :事情通で判定。

クラトス/ダイス:1d20=13(13)

クラトス    :知りません(笑)

GM      :わかった。何か一回ぐらい引っかかるかな、と思って何度も判定させているのだが……ままならぬものよ(笑)

クラトス    :はっはっは!戦闘に特化してるからね(笑)

クラトス    :「いえ、私は聞いたことがありませんね」

GM/クルツ  :「……そうですか。では、あの噂が本当である事も、視野に入れた方がいいのかもな……」

GM      :クルツは考え込むような表情になる。

クラトス    :「あの噂とは?」

GM/クルツ  :「そうですね。ちょっと待っててくださいね?」

GM      :クルツは一旦部屋を出て、家中を探し、村長の妻が料理を作っている以外誰もいない事を確認する。

GM/クルツ  :「大丈夫のようですね。この話は、他言無用に願いますよ?」

クラトス    :「……ええ。わかりました」

GM/クルツ  :「何でもね。この村が信じる祖先とは、……人の生き血を啜るのだそうです」

クラトス    :ただ事ではない様子を察して、神妙な顔つきで頷く。

GM/クルツ  :「そしてその末裔たるこの村の人々も、その風習を今に残しているのだとか」

クラトス    :「……人の生き血をすする?」

GM/クルツ  :「ええ、信じ難い話ですが。私がこの地へ派遣されてきたのは、この噂の真偽を確かめる為です」

クラトス    :「なるほど。なぜ、今更この辺境の地の視察をするのかと疑問に思っていましたが、これで納得できました」

GM/クルツ  :「ですから、クラトスさんも十分に用心してください」

クラトス    :「用心?村人たちに、ですか?」

GM/クルツ  :「ええ。私も半信半疑だったんですが、この村人たちの態度では、ある程度の警戒が必要かもしれませんので」

クラトス    :「…ええ。そうですね。今一度気を引き締めることにします」

GM/クルツ  :「では、今日のところはここまでとしましょう。そろそろ、ご飯の時間でしょうし」

GM      :それまでの引き締まった表情から一変して、再び柔らかい笑顔に戻る。

クラトス    :「ええ、そうしましょう」と、こちらも笑顔で頷き返す。

GM      :シーン終了。

クラトス    :ウェントス返却。ファンタスマ受領。

 

 

シーン7 シーンカード:フルキフェル▼

GM      :夜。君はまた、夢を見る。

GM      :それはいつか見た夢。そう思ったのだが、何かが違う。

GM      :深く蒼い瞳。透き通るような白い肌。漆黒の闇を纏ったかのような、豪奢な衣服。それらは変わらない。

GM      :だが、その髪は――あの美しい金髪は、それに劣らぬほど美しい銀髪となっている。

GM      :その顔立ちは、あの夢の少女と全く同じだというのに……。

GM/銀髪の少女:「――ふふ。こんにちわ、お兄ちゃん」

クラトス    :「君は……誰だ?」

GM/銀髪の少女:「私?――ふふ。わからない?わからないんだ。鈍いなぁ、お兄ちゃんは」

GM      :クスクス、と笑う。

クラトス    :「……あの娘の姉妹なのかい?」

GM/銀髪の少女:「あったりー!へへ、お兄ちゃん、あったまいー!」

GM      :銀髪の少女は君の答えに、嬉しそうに君の周りを飛びまわる。

 

クラトス    :そういえば、いつもどおり今更なんだけど。あの娘の名前聞いていないんだよな、俺(笑)

GM      :うん、聞かれてない(笑)

クラトス    :いや、本当は2回目に出てきた時に聞こうかなと思ったんだが。

GM      :じゃあ訊きなさいよ!(笑)

クラトス    :今更聞くのもあれかなと思ったので、あえて聞かなかったんだが、2人も出てきたのなら、失敗したな(笑)

 

GM/銀髪の少女:「でもいいの?お姉ちゃんに言われたんでしょ、帰れって。帰んなくていいの?」

クラトス    :「いや、それは……」

GM/銀髪の少女:「早く帰らないと――死んじゃうよ?」

GM      :今までの天使のような笑顔から一変して、子悪魔のような意地の悪い笑顔を浮かべる。

クラトス    :「確かに言われた。心配してくれるのは嬉しいが、簡単に帰るわけには行かない。何か重大な理由があるならともかく」

クラトス    :「君はなんていう名前なのかな?それともあの娘みたいに秘密なのかな?」

クラトス    :と、勝手に名前を教えてくれなかったことにする俺(笑)

GM/銀髪の少女:「そうよ、秘密。でも……」

GM      :銀髪の少女は、クスリ、と笑みを浮かべる。

GM/銀髪の少女:「お姉ちゃんには訊かなかったのに、私には訊いてくれるんだ。それって、私の方が可愛いから?」

 

クラトス    :いや、そうしないと話しづらいから(笑)

GM      :うるさいな、わかってるよ(笑)

 

クラトス    :「いや、そういうわけじゃない。でも君も、君のお姉ちゃんも可愛いよ」

 

クラトス    :やべー、なんか普通にこいつ、ロリコン臭くなってきた(笑)

GM      :ハハハ何を今更。……それは君自身の地だよ!(笑)

クラトス    :断固拒否する!(笑)

 

GM/銀髪の少女:「ふーん。つまんない答え。せっかくその腕を生やしてるから、可愛がってあげようと思ったのに」

GM      :ぶー、とむくれて、そっぽを向く。

クラトス    :「腕を生やしている?」

GM      :銀髪の少女は、きょとんとした表情で君を見る。

GM/銀髪の少女:「……ぷっ。あ、あはははははははは!そっか、お兄ちゃん、何にも知らないんだ!」

クラトス    :「……どういうことだい?ちゃんと話してくれないとわからないよ?」と、ちょっとむっとしながら。

GM      :「いずれわかるよ。……でも、お姉ちゃんが言っていたのは本当。わかるぐらいなら、ここを離れた方がいいよ?お兄ちゃん」

GM      :そう言って、銀髪の少女は身を翻す。

GM/銀髪?…の少女:「貴方がまだ、生きていたいのなら」

GM      :その姿が。一瞬、あの夢で見た金髪の少女に重なって――。

GM      :君は夢から醒める。

クラトス    :「あ、待ってくれ。まだ、聞きたいことが……!」

GM      :そして、気が付くと窓の近くまで夢遊病のように歩み寄っていた。

クラトス    :「…………あの姉妹はいったい……?」

クラトス    :また届かなかった腕を下ろし、しばし呆然としながら。

GM      :伸ばした手の先には、絡みつく美しい髪。その色は――。

GM      :闇の中で銀に光り、月光を浴びて金に光っていた。

GM      :シーン終了。

クラトス    :レクス返却。フルキフェル受領。

 

 

シーン8 シーンカード:ディアボルス▼

GM      :翌朝。君は、ドンドン!という激しいノックで目を覚ます。

クラトス    :「…はい。どなたですか?」

GM/クルツ  :「クラトスさん!クラトスさん、大変です!起きてください!」

クラトス    :「クルツさん。そんなに慌ててどうしたのですか?」

GM/クルツ  :「ああ、クラトスさん。大変なんです。ちょっと一緒に来てください」

GM      :クルツはそう言うと、強引に君の腕をとって歩き出す。

クラトス    :「どうやら、ただ事ではないようですね。わかりました」と付いて行く。

GM      :クルツに連れられていった先は、村の広場。

GM      :そこには、布を被せられ、地面に横たわった――恐らくは10歳ほどの子供が横たえられている。

クラトス    :ひょっとして、昨日の子供?

GM      :布を開けて、見てみるかい?

クラトス    :「…失礼」と、軽く祈った後で、布を開けてみる。

GM      :そこに横たえられているのは、全身の生皮を剥がされた少年の死体。

GM      :もはやこれが誰であったのか、親しい者でも判別がつかないだろう。

クラトス    :「なんて惨い事を…」と、布を元に戻して首を振る。

GM      :そして、視線がふと上がる。そこは村の入口近くにある、ずっと使われていないであろう物見櫓の上。

GM      :櫓の上に、少年の形をした皮が――風に揺れて、まるで踊っているかのようにたなびいている。

GM      :悪徳です。逆位置の鎖を一枚どうぞ。

 

※悪徳

PCたち聖痕者の敵となる殺戮者は、その超越的な力と引き換えに、人間として大切なもの(ゲーム的には尊厳値(DP))が欠けている。

その発露が悪徳である。

それは人間として当然の感情の発露であったり、正視に耐えぬ悪行であったりする。

この悪徳を目にしたとき、PCたち聖痕者もまた、殺戮者の闇に引き摺られる。

それが逆位置の鎖という形でPCに与えられる。

逆位置の鎖は、後に尊厳値(DP)が減少する要因となる。

 

クラトス    :アルドール▼受領。フルキフェル▼返却。

クラトス    :では、そのことを村の人に教えましょう。

GM      :村人たちは騒然となり、急いで櫓から少年の皮を下ろす。

GM/村人   :「誰が、こんな酷い事を……!」

クラトス    :「(許せん。いかなる理由であろうと、子供をこのような目にあわせるとは!)」

GM/村人   :「ヴィットールは、こんな惨い仕打ちを受ける子じゃなかった!この子を嫌いな奴なんて、いるもんか!」

GM/村人   :「じゃあ、誰がやったんだ!?村人じゃなけりゃ、誰が!」

GM/村人   :「……そういや、余所者がいたな。確か、村長の家に泊まっている……」

GM/村人   :「ああ。何でも協会だか教会だか言ってたか。そいつ等がやったのか!?」

GM/村人   :「くそ、何て奴等だ。どこにいやがるんだ、探し出して……!」

GM      :そう言っていた村人たちの視線が、君とクルツの所でぴたりと止まる。

 

クラトス    :お約束の展開だね(笑)

GM      :まぁね!(笑)

 

GM/クルツ  :「これはいけませんね。一旦村長の家に戻りましょう」

クラトス    :「しかし……そうですね。今の彼らは冷静な判断力を失っているようだ」

クラトス    :ぎりっと歯をかみ締め、辛そうに頷く。

GM/クルツ  :「ええ。こういう状況では、もう何を言っても無駄です」

GM      :では、君たちは村長の家に戻る。

GM      :その途中。

GM/村人   :「やはり余所者は危険だ……」

GM/村人   :「姫を脅かす存在かもしれん」

GM/村人   :「ならば、奴等を捧げるか?」

GM/村人   :「そうだな、それがいいかもしれん……」

GM      :そんな囁きを交わす村人が、一様に君等をじっと見詰めていた。

クラトス    :「(また姫?……それに捧げる?いったいどういうことだ?)」

GM      :シーン終了。

クラトス    :アルドール▼返却。ディアボルス▼受領。

 

 

シーン9 シーンカード:オービス

GM      :村長の家に戻ると、村長とその妻が迎えてくれる。

GM/村長   :「ああ、心配しました。お話は聞きましたよ。すみません、村の者が失礼な事を言っておった事でしょう」

GM      :村長は、申し訳なさそうに頭を下げてくる。

クラトス    :「いえ、仕方がありません。子供があのように惨い殺され方をしたのです。冷静になんてなれませんよ」

GM/村長   :「ええ。ヴィットールは、本当に元気で、優しい子でした。子供の少ないこの村では、彼等は我々村人みんなの子供だったんです」

GM/村長   :「村の者たちには、馬鹿な事は考えないよう、きつく言い含めておきました」

GM/村長   :「あんな惨い姿を見てからではなんですが……朝食をどうぞ。食べた方が、少しは気分も晴れるでしょう」

GM      :そう言って、食卓に案内する。そこには村長の妻が作った朝食が、既に用意されている。

クラトス    :「村長、私にヴィットールを殺した犯人を捜させてくれないでしょうか?」

GM/村長   :「犯人探しを……クラトス殿が?」

クラトス    :「ええ。自らの疑いを晴らしたいというのもありますが、このような非道を放っておくこともできない」

GM/村長   :「……そうですね。この村は長年平和でしたが、村の力が及ばぬ場合は、領主様に頼るのが一番です」

GM/村長   :「この折に、クラトス様がいらっしゃるのも、何かの縁なのでしょう。どうぞ、よろしくお願いします」

GM      :村長は深々と頭を下げる。

クラトス    :「ありがとうございます。早速ですがお聞きしたい。村でこうした事は以前にも起きたことはありますか?」

GM/村長   :「いえ、全く。こんな恐ろしい事は、初めてです」

クラトス    :「そうですか……では、ここ最近で私達以外に村の外のものはきましたか?」

GM/村長   :「馴染みの行商人が来たのが、もう2月は前ですから……それ以外の旅人となると、もう何年ぶりか……」

クラトス    :「失礼を承知で聞きますがヴィットールの家族、または本人が誰かから恨まれたということはありませんか?」

GM/村長   :「いえ、全く。この村は、酒に酔っての喧嘩はあっても、夜を越して争う事はありません」

クラトス    :「平和な村だったんですね……」

GM/村長   :「ましてヴィットールはまだ子供ですし、両親も気さくな、気のいい者達ですので、恨みなどは全く」

クラトス    :「そうですか……不快な事を聞いて申し訳ない」と、深く頭を下げる

GM/村長   :「他に、何かございますかな?」

クラトス    :「…では、最後に一つだけ。事件とは関係ないことなのですが」

GM/村長   :「いえ、とんでもございません。村の事でご迷惑をおかけします」

クラトス    :「村人達が言っている『姫』とは、一体誰のことなのでしょうか?」

GM/村長   :「『姫』……ですか?」

クラトス    :「ここに来て何日かたちますが、そのような方をお見掛けしたことが無いのですが…?」

GM      :交渉判定。

クラトス    :また辛いところを(笑)

クラトス/ダイス:1d20=8(8)

クラトス    :おお、成功!

GM      :では、村長が一瞬声を詰まらせる。

クラトス    :「(この顔は、どうやら知っているようだ)」

GM/村長   :「……ご存知でしたか。姫とは、クルツ様が言うところの、この土地の土着信仰が発端です」

GM/村長   :「この村に流れ着いたとき、荒れ果てた土地だったこの地を治めたといいます」

GM/村長   :「ですが人の血を啜る、などという悪い伝説もあり、この村では年に一度、鎮めの儀式をしておるのです」

GM/村長   :「無論、そのような噂が流れれば、この村出身の者が肩身の狭い思いをする事は間違いありません」

GM/村長   :「それゆえ、決して姫の事は外に洩らさぬよう、代々固く口止めされておるのです」

クラトス    :「その儀式は、いったいどのような?」

GM/村長   :「代表を選び、森の中で血を地面に垂らすのです。無論、後に大きな傷が残るような切り方はしませんが」

GM      :それで人死になど出たら、益々過疎化が進む、と村長は笑いだす。

GM/村長   :「――ああ、失敬。ヴィットールに対し、失礼な発言でしたな。とんだご無礼を」

クラトス    :「……こちらこそ、言い難いことをお聞きして申し訳ない」

GM/村長   :「とんでもございません。わざわざご調査いただけるとの事ですし、できる限りの事はさせて頂きます」

クラトス    :「それでは、外に出て調べたいと思います。クルツさん、貴方は危ないのでここで待っていてください」

GM      :メシ食わんでいくのかい?

クラトス    :うん。のんきに飯を食ってる場合じゃないし、そんな気分にもなれん。

GM      :(チッ……かわしやがったか)

GM      :そうか。では、知覚判定。

クラトス/ダイス:1d20=17(17)

クラトス    :気づかない。冷静を装ってはいるが、カッカきている状態なので(笑)

GM      :そうか。ではそのまま外に出る。

GM      :シーン終了。

クラトス    :ディアボルス▼返却。オービス受領。

 

 

シーン10 シーンカード:アクア  (GMシーン)

GM      :ぴちゃぴちゃと、舐める音がする。

GM      :赤い血を、赤い舌が舐めて、綺麗にしていく。

GM      :嗚呼、この赤は――本当に綺麗だ。

GM      :こんなにも鮮やかで、香ばしく、芳醇で。

GM      :まさにこれぞ、神の血液。黄金よりも美しく、白銀よりも輝かしい。

GM      :ぴちゃぴちゃと、滴り落ちる音がする。

GM      :赤い血が、赤い絨毯をなお赤く染め上げて、綺麗にしていく。

GM      :その家の持主は、残された朝食を前に、自分と、愛した妻が死に逝くのを、ただ眺めているしかなかった。

GM      :嗚呼、この赤は――あんなにも美味しそうだ――。

GM      :シーン終了。

 

 

シーン11 シーンカード:クレアータ

GM      :とりあえず、どうするかね?

クラトス    :そうだね。今は村人に話しを聞いても、聞かせてはくれないだろうし、とりあえず現場検証かな。

GM      :では、村の広場。ヴィットールの死体は既に片付けられ、周囲に人は見えない。

GM      :ただ、ここに来るまでに、猜疑心と敵意の塊のような視線が、常時君に突き刺さってくる。

クラトス    :まあ、その視線を受け止めながら、歩いていきます。んで、ヴィットールの皮があった櫓に登ってみます。

GM      :では、知覚判定かな。

クラトス/ダイス:1d20=12(12)

クラトス    :おしい!あと4低ければ(笑)

GM      :もういちど知覚判定を。これは全く別の判定です。

クラトス/ダイス:1d20=14(14)

クラトス    :失敗です(爽)

GM      :お疲れさん(笑)

GM      :森に少し入った辺りで、ヴィットールの死体を埋めているのであろう、数人の村人が目に付いたぐらいかな。

クラトス    :ちなみに、ここは血まみれにはなっていないのかな?

GM      :なっています。洗い落としてはあるが、まだこびりついた血が落としきれてないね。

クラトス    :「殺害現場はここか。だが、あのような殺され方をすれば悲鳴を上げたはずだ。悲鳴を上げれば、誰かが気がついたはずだが……」

GM      :血は、階段の途中から続いている声の反響を防ぐ為に階段の中で殺し、上に連れてきて皮を剥いだのだろう。

GM      :――と、俺もたった今考えたんだが(笑)

クラトス    :なるほど(笑)

GM      :また、これは判定の正否に関わらず、普通に気付ける情報だな。

GM      :皮を剥ぐ技術だが、普通ああまで見事に、原型を残したまま剥ぐ事はできない。

GM      :今まで見た事も聞いた事も想像した事もないほど、高度な拷問技術があれば別だが。

クラトス    :もしくは顔見知りの犯行で、ここに呼び出されて悲鳴をあげる前に殺した、ということも考えられるけど……。

GM      :それもあり得るな。GMが言う言葉じゃねぇが(笑)

クラトス    :刺されて殺されたわけじゃないんだっけ?

GM      :いや。ヴィットールの死体に、刺し傷は見当たらなかった。

クラトス    :なるほど。とりあえず、現場を調べてわかることは以上かな?

GM      :では、これからどうする?

クラトス    :あとは、村人から目撃証言を聞くしかないんだが…こっちの話しを聞いてくれるかな?

GM      :現場でわかる事は以上です。村人は探して見ないと、話を聞いてみないとわからんねぇ。

クラトス    :では、探しに行こう。まあ素直に話してくれるとは思えないが……。

GM      :ではシーン終了。

クラトス    :クレアータ受領。オービス返却。

 

 

シーン12 シーンカード:ルナ▼

GM      :君が村に戻ると、村からはあの嫌な視線を感じない。それどころか、しんと静まり返っている。

クラトス    :「ん?やけに静かだな」

クラトス    :今の時間は、朝、昼、夜のどれ?

GM      :早朝起こされて、死体見て、朝食食わずに調査。順等に言って昼だね。

GM      :当然、みんな畑仕事に出ているとはいえ、こうまで人気がないのは明らかにおかしい。

クラトス    :では、この静けさは異常なんだね?

GM      :異常です。

クラトス    :「これは……いったい?」

GM/???  :「バカね。だから早く帰れって言ったのに」

クラトス    :「誰だ!?」

GM/???  :「クスクス。お兄ちゃんのバーカ。もう知らない。……死んじゃえ♪」

GM      :見回しても、姿は見えない。

クラトス    :「君は……あの夢の娘かい?」

GM/クルツ  :「おや、クラトスさん。どうしました?何か手掛かりは見つかりましたか?」

GM      :クルツが、森の方から歩いてくる。

GM/クルツ  :「夢?……はて。何の事ですかな?」

クラトス    :「……いえ、何でもありません」

GM/クルツ  :「……?はぁ。まぁいいですが」

クラトス    :「それよりクルツさん、危ないから家にいてくださいといったのに、どこにいっていたのですか?」

GM/クルツ  :「大丈夫です。私は神の使徒です。神のご加護があれば、襲われたりなんてしません」

クラトス    :「いや、それよりも村の様子がおかしい……クルツさん何か知りませんか?」

GM/クルツ  :「おやおや、今日は質問ばかりですね」

GM      :クルツは、くっくっ、と喉を鳴らすように笑う。

GM/クルツ  :「それと、村の様子でしたね?それなら、答えはYesです」

クラトス    :「……クルツさん?Yesとは、どういうことですか?」

GM/クルツ  :「彼等は異教を捨て、大いなるアーと、救世母マーテルに帰依なさったのです」

GM/クルツ  :「帰りましょうクラトスさん。もうこの村での仕事は終りました」

クラトス    :「……待ってください。あなたの言っている意味がわからない」

GM/クルツ  :「彼等は心安らかに、神に祈りを捧げております。祈りを妨げてはいけませんよ。……さぁ」

クラトス    :「私達に不審を抱いた村人が、突然宗旨変えするわけがない。……それに、貴方は本当にクルツ殿か?」

GM/クルツ  :「ええ、クルツです。大丈夫、安心なさってください」

GM/クルツ  :「彼等はヴィットール君の死に心を痛め、この機に救世母の大いなる慈悲に縋る事を決意なさったのです」

クラトス    :「(とても信じられないな……)」

GM/クルツ  :「……それはとても尊いこと、喜ばしい事ですよ?」

GM      :知覚判定、ダイス+1でどうぞ。

クラトス/ダイス:2d20=(20,16)

クラトス    :……気づかない(笑)

GM      :そうか(笑)

GM/ダイス  :4d20=(6,9,17,10)

GM/ダイス  :2d10+7=(3,7)+7= 17

GM      :攻撃成功、S17点のダメージ。防御判定不可です。

GM      :いきなり、身体に巨大なリングが巻きつき、鎧と皮膚を削り取る。

GM      :そのリングは鎖付きで、クルツの手から伸びている。

クラトス/ダイス:1d10=4(4)= 4

クラトス    :因果律『聖血を受けしもの』の使用で、4点ダメージを減少。装甲値と合計で8点防いで、9点通し。

GM      :聖血か。代償を支払っておいてくれ。

クラトス    :因果律代償で、ファンタスマを逆位置に。

 

※特殊因果律『聖血を受けしもの』

クラトスは、特殊因果律で『聖血を受けしもの』を取得している。

救世母マーテルがその死の間際に流した血を受け継いでおり、その聖なる血はあらゆる傷や病を癒す。

ゲーム的には、あらゆる実ダメージを1D10点減らす強力な効果があるが、代償としてカードを逆位置にする必要がある。

逆位置のカードは、後に尊厳値(DP)にダメージを与える要因となるため、乱用はできない諸刃の剣である。

 

GM/クルツ  :「――おや。流石武門の一族、ランフォード家の嫡男だ。この一撃で仕留め切れませんか」

クラトス    :「クルツ殿、これはいったい……?」

GM/クルツ  :「いえね?この村に伝わる“姫”とやらを、私は是が非でも確保しなければならないんですよ」

クラトス    :「馬鹿な、そんなものはこの村の単なる伝承でしかない」

GM/クルツ  :「そして、この村の者たちに受け継がれてきた“聖血”を、救世母にお返ししなければならない」

クラトス    :「クルツ、お前何を言って……」

GM/クルツ  :「ですから彼等には、ちょっと早めで大目の、鎮めの儀式をしてもらいました」

クラトス    :「まさか……貴様!」

GM/クルツ  :「まぁ……その血は全て、私がお預かりさせて頂きましたが」

GM      :そう言って笑うクルツの口の中は、血で真っ赤に染まっている。

GM/クルツ  :「それに、その傷痕から流れる美しくも香ばしい血は――そうですか。貴方も神に選ばれたのですね!?」

GM      :恍惚とした表情を浮かべるクルツ。

GM/クルツ  :「ハハ、ハハハ!嬉しいですよクラトスさん!」

GM      :クルツは哄笑しながら、君に近づいてくる。

GM/クルツ  :「この村の人々に継がれた血は、極めて純度の薄いものだった!ですが貴方に流れるその血は、紛れもなく最高純度と言っていい!」

クラトス    :「いったい何のために、そんな真似をした?それは、村人達を全て殺す必要のあることなのか?」

クラトス    :俯き、拳を強く握り締めながら言う。

GM/クルツ  :「当然じゃないですか。異教徒が何人死んだって、どうでもいい事だからですよ」

GM/クルツ  :「そんな事より、『聖血』の価値がわかりますか?この血はかの尊きマーテルの血!奇跡を呼び、不老不死の命を与えるのです!」

GM/クルツ  :「まさに神!まさに奇跡!これが汚らわしい異教徒たちの物となっているなど、どうして真教教会が認める事ができましょうか?」

クラトス    :「貴様が一体何のことを言っているのかはわからない。わからないが……貴様を許すことは出来ない」

GM/クルツ  :「ほぅ?」

クラトス    :「どんな理由があろうと、ヴィットールがあんなふうに殺されて良いわけがない。村人の命を全て奪う理由にもなるはずがない!」

GM/クルツ  :「私と争う事は教会全てを敵に回すのと同じこと。それがどういう意味か、貴方にはおわかりでしょう?」

GM      :教会を敵に回す=一族郎党、未来は真っ暗闇の絶望。生き残れる可能性は限りなく低い時代です。

GM/クルツ  :「だから、大人しくその血を全てください。そうすれば貴方は背教者ではなく、尊き殉教者として聖なる座に列席できるのですから」

クラトス    :「ああ、わかるさ。私が逆らえば、父上や弟たちまで処刑されることになるだろう」

クラトス    :「だが、既に私が勘当されていたとなればどうかな?」

クラトス    :「父上は騎士としても優秀だが、為政者としても優秀だ。俺がいなくなっても、家督は弟が継いでくれる」

GM/クルツ  :「なるほど。では、どうしても私に歯向かうと?」

クラトス    :拳を握り締め、クルツに向けて構える。

クラトス    :「ああ、貴様はここで震えて眠れ!」

GM/クルツ  :「ならば――捧げよ聖血!この美しき太陽と大いなるアーに誓い、聖餐をここに!」

 

GM      :宴宣言です。

クラトス/ダイス:2d20=34(18,16)= 34

クラトス    :全部裏返りました(笑)

 

※宴宣言

殺戮者と呼ばれる存在がいる。彼等は聖痕を宿した存在だが、その力の誘惑に負け、ただ己の欲望を満たすためだけに力を振るう。

殺戮者は戦いを「宴」と称し、その宣言を以って己の全ての力を解放する。

この圧倒的な闇の力によって、PCたち聖痕者が持つ鎖(カード)のうち、正位置の物についてそれぞれ[希望]で判定。

成功すれば正位置のままだが、失敗すると逆位置となってしまい、後に尊厳値(DP)にダメージを受ける要因となる。

 

GM      :では、シーン終了。戦闘に移るぞ。

クラトス    :ファンタスマ▼を返却。ルナ▼を受領。

 


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