血涙

 

GM:では、最初の鎖とシーンカードを

トロメア:最初の鎖はオービス。

 

 

シーン1:シーンカード:ルナ

GM:では、マスターシーンから。

男:「やめろ、やめてくれ!彼女は魔女なんかじゃない!」 男は数人の男達に羽交い締めにされ、身動きが取れない。

司祭服を着た女:「これに、7回以上刺されて正気を保ったものはいない。そして、9回以上刺されて生きていたものはいない。あんたは一体何回耐えられるのかねぇ?」

女:「ぎいやー!ひぎぃぃぃぃいいいー!!」 獣のような叫び声をあげる。

GM:女の両手両足の爪は剥がされ、体中いたるところに針に刺され出血している。そして、本来目があるべき場所は空洞となっている。本当ならば、これだけの痛みを受ければ気絶するか、もしくは、ショックで死んでもおかしくないはない。だが、女は死ぬことはできなかった。 女の片隅で神に捧げる祈りの祝詞が聞こえる。その声に答え女の体は暖かい光に包まれ傷が塞がっていく。そして、女はまた傷つけられていく…。

司祭服を着た女:「あははははは!」 ザシュッ

女:「―――!」 声にならない絶叫を上げる!

男:「やめろー!」

司祭服を着た女:「ふふふ…」 ザシュツ

男:「やめてくれ…」

GM:男は血の涙を流しながら、地面に顔をこすり付けられ最早口を開こうとはしなかった。しかし、その目は女がどれほど苦しめられようとも瞑りはしなかった。男はこの光景を目に焼き付けていた

GM:シーン終了。

 

 

シーン2 シーンカード:クレアータ逆

GM:トロメアはろくな休みもとらず、ベルがディツ領を目指していた。そして、あと半日程というところまで来ているがこのまま敵地に乗り込むには余りにも疲労がたまりすぎていた。

GM:体力を回復させるには野宿ではなく、ちゃんとしたベッドで寝る必要がある。ちょうど、町がすぐ近くにあるようだ。

トロメア:「町か…宿に入れればいいんだがな。ま、期待しないで、一応行ってみるか…」

GM:街に入ると、何かを焼いたすっぱい臭いがしてくる。この臭いをトロメアは嗅ぎ慣れていた。人を焼いた臭いだ。

トロメア:「何事だ。街中で…。公開処刑でもしてるってのか?」

GM:臭いの元をたどると、案の定、女が壇上に立ちなにやら演説している。女は30代後半から40代前半といった感じで、司祭の服をまとっている。顔は聖職者にしてはどこか男好きするような顔で、一言で言ってしまえば好色そうな感じだ。

女:「以上のことから、この者は神の教えに背き悪魔の誘惑に屈したとが人である。みなも、心せよ。私は悪魔の使徒になったものは容赦しない!以上、解散!」

トロメア:その辺の見物人をつかまえよう。 「おい、いったい何があったんだ?」

見物人:「ああ、魔女の処刑さ」

トロメア:「魔女?…何をやったんだ、一体」

見物人:「なんでも、毎日鏡を眺めて呪いの言葉を吐いていたらしい」

トロメア:「呪いの言葉ねぇ…。まぁ、よくわからんな。ありがとよ」

トロメア:暫く、その焼かれた女でも見ていよう。

GM:それでは、トロメアの後ろから声をかけてくる人がいる。

トロメア:「(こんな時、あのノエルなら、迷わず食って掛かって、あの魔女とやらにも祈りを捧げるんだろうな…)」

男:「もし、今日処刑された方はあなたのお知り合いですか?」

 と神父の衣装を身にまとった20代後半くらいの男が話しかけてくる。目は糸目で、なんというか、いかにも良い人というようなオーラを出している(笑)

トロメア:最近はこういう手法が確立されたよなぁ。昔はよく、良い人を出したつもりがPLにやたらと疑われて、敵扱いされて困る事があったなぁ…(笑)

GM:そうなんだ(笑)

トロメア:「いや、俺はたった今この町に着いたばかりだ。だから知り合いってわけじゃない。ただ…事情は知らないながら、穏やかじゃねぇな、と思っただけさ。で、あんたは?」

ヨアキム:「これは失礼しました。私の名はヨアキムと申します。隣の村で主の教えを説いています」

トロメア:「俺はトロメア。見ての通りの悪党さ。隣村からって、逆にあんたこそ知り合いなのかい?」

ヨアキム:「いいえ。ですが、どのような罪を犯した人間であろうとも主は深い愛を持って許されます。ですから、せめてあの方が主の下へ迷うことなくいけるようお祈りを捧げていたのです」

トロメア:「そうか。俺がこの間知り合った女も、そういえばそんな事を言っていたよ。ま、あんたのような司祭ばかりなら、もう少し神を信じる気にもなるかもしれんがな」

ヨアキム:「そうですか、お恥ずかしい限りです。正直、最近の旧派の堕落は自分の身内ながら目に余るものがあります。ですが、あなたが言われた女性のように信仰に熱いものもいるのです」

トロメア:「まぁな」

ヨアキム:「もし、よろしければ私とともに隣の村に来ませんか?これから、私は村の子供達に主の教えを伝えるところなのです」

トロメア:「まぁ…構わないが。ここにも宿を取りに来ただけだし、今日泊まる場所さえあればいいしな」

ヨアキム:「それでしたら、私の家にお泊まりください。旅人をもてなすのも主の教えの一つなのですから」 と微笑む。

トロメア:「すまんな。せがむようで」

ヨアキム:「いいえ、気になさらずに。それでは、行きましょうか?」

GM:?はいらないな(笑)

トロメア:つまり、いいともでタモリが「月曜日、大丈夫ですか?」と言う時の?だな。実質断定形の『?』という(笑)

GM:その通り。断られたところ見たことねぇー(笑)

トロメア:某デブタレント曰く、一回も会った事のないタレントと、さも長年の付き合いのように話した、との事だが(笑)

GM:では、シーンエンド。

トロメア:クレアータ逆受領。

 

 

シーン3 シーンカード:アルドール逆

GM:村に入ると、子供達が走って近づいてくる。

子供達:「ヨアキム様ー」

ヨアキム:「ただいま、みんな」

子供達:「この人誰?」 と、トロメアをさす。

トロメア:「俺はトロメア。ヨアキムさんと知り合ってな、今日泊めてもらうぞ」

子供達:「そうなんだ」

ヨアキム:「それでは、今日も主の教えをみんなで学びましょう」

子供達:「はーい」

ヨアキム:「主は仰られました。“自らを助く者を助く”と。つまり、きちんと働くものだけが未来を得て、食べ物を得ることができる。そう、仰られたのです」

少年:「じゃあ、じゃあ、ヨアキム様。神様は意地悪なの?」

ヨアキム:「ほう、どうして、そう思うのですか?」

少年:「だって、うちのお父さんは毎日たっくさん働いてるよ。でも、働いても働いても食べるのがやっとだって。貴族の人みたいに贅沢できないって。働いているのに、良い暮らしができないなんておかしいよ」

ヨアキム:「なるほど。そうですね。君の父親はいつも一生懸命働いている。この村の人たちもそうです。とても、勤勉に生きている。それなのに、この村の人たちは裕福とはいえません」

子供達:「…」

ヨアキム:「でも、私はこの村が豊かではないとは思いません」

子供達:「…?」

ヨアキム:「では、豊かとはどういうことを言うのでしょうか?君の父親はこの村の暮らしが嫌だといっていますか?」

少年:「…ううん。お父さんは僕と母さんが元気でいてくれればいいって」

ヨアキム:「…そうですか。では、主は君達家族のことをちゃんと見ていらっしゃいます。そして、祝福してくださっている」

子供達:「…?」

ヨアキム:「君達が健康で楽しい暮らしができますようにと」

子供達:「あっ…」

ヨアキム:「そうではありませんか?」

少年:「じゃあ、神様は僕達のことをちゃんと見ていてくれているんだね!」

ヨアキム:「ええ。さぁ、それでは今日のお話はおしまいです。みなさん、気をつけて帰るのですよ」

子供達:「はーい。ヨアキム様ありがとうございました!」 と子供達はそれぞれ家路についていく。

ヨアキム:「子供達は良いですね。純真で。私の言葉に素直に耳を傾け、理解しようとしてくれます」

トロメア:「だが現実はそうじゃない。…悲しいがな。あの子の言ったことにも、確かに正しい。そうじゃない世の中が、いつかくればいいがな…」

ヨアキム:「ええ、そうですね。さあ、お疲れでしょう。汚い場所ですが、おあがりください」

トロメア:「ああ、邪魔するぜ」

GM:というところで、シーンエンド。

トロメア:アルドール逆受領。3枚目。

 

 

シーン4 シーンカード:ディアボルス逆

GM:食事も粗末ではあるが、食べ終えひとごこちついてから。

ヨアキム:「ところで、トロメアさんはどこに向かわれる途中なのですか?まだ、目的の場所までは遠いのですか?」

トロメア:「行き先はベルカディッツ領だ。もう少しではあるがな」

ヨアキム:「そうですか…今あそこは少々物騒です。どのような目的があるのかはわかりませんが、今行かれるのはおやめになった方が良いでしょう」

トロメア:「物騒なのは慣れているさ。それに、物騒だからこそ急がねばならん。心配はありがたいが、足を止めるわけにはいかんのさ」

ヨアキム:「そうですか、それではせめてあなたの旅が無事に終えられることをお祈りしておきましょう」

トロメア:「信心のない俺を、神は救ってくれるかね。ま、あんたの親切は、忘れないよ」

ヨアキム:「神はどのような人間にも等しく愛されています。そう、どのような人であろうとも…」

GM:というところで、シーンエンド。

トロメア:ディアボルス逆受領、4枚目。アルドール逆返却。

 

 

シーン5 シーンカード:フィニス逆

GM:さて、では深夜。本来なら泥のように眠れるはずだったのだが、家の周りを囲まれていることに気がつく。

トロメア:「…何だぁ?…チッ、ただ事じゃねぇな。ヨアキム、起きろ!様子がおかしいぞ!」 ヨアキムを起こしにいこう

ヨアキム:「どうされました、こんな夜更けに…」

トロメア:「囲まれている。どうもきな臭い。…俺が様子を見てこよう」

GM:外へ出ると周りは教会の兵士に囲まれている。

トロメア:「よう、こんな夜更けに、何のようだ」

GM:女が兵士達の間から出てくる。あの街で、演説していた女だ。トロメアをごみでも見るような目で見た後に話し出す。

女:「あなたに用はありません。居るのはわかっている。ヨアキム神父出てきなさい」

ヨアキム:「ヤミーラ司祭。これは一体何事ですか?」

ヤミーラ:「白々しい。自分が何をやったのかをとぼけるつもりですか?」

ヨアキム:「いったい、なんことです?」

ヤミーラ:「では、言って上げましょう。あなたは今日、魔女として処刑されたものに神に祈りを捧げましたね?悪魔の下僕におちしものために祈るとは、あなたも悪魔の手先に成り下がっていたのですね?だから、同じ仲間が処刑されるのがしのびないて祈りを捧げた。違いますか?」

ヨアキム:「そんなバカな!?神は等しく人を愛され、許される。たとえどのような罪人であろうと死した後は神の元へと行かれる。私はただ彼女が…」

ヤミーラ:「おだまりなさい!さあ、この者をひっとらえよ」

トロメア:これは止めていいのか?

GM:ヤミーラの指示に従って、兵士達はヨアキムを連行する

GM:いいよ。

トロメア:では、兵士たちを殴り飛ばそう。

ヨアキム:「トロメアさん、おやめなさい!私なら、大丈夫です。同じ神に仕えるもの同士話し合えば分かり合えます」

トロメア:「しかしよ!こいつ、話を聞くようには見えんぜ!」

ヨアキム:「いま、あなたがここで私を助けることは可能かもしれません。ですが、私がこの場から逃げれば恐らく村の人たちがただではすみません。ですから、トロメアさん…」

トロメア:「チ…わかったよ」

ヤミーラ:「話は終わったかしら?それでは、行きますよ」

GM:ヨアキムはそのまま連行されていく

ヨアキム:「トロメアさん、あなたの旅の無事を祈っています。あなたに主のご加護を…」

GM:シーンエンド。

トロメア:フィニス逆受領、5枚目。クレアータ逆返却。




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