聖母

 

「この世に、真の救済を」

 

 

シーン9 シーンカード:レクス▼

GM      :包囲した兵士たちを薙ぎ払い進むも、徐々に数を増す兵士に、次第に戦闘に時間がかかるようになってくる。

クラトス    :「まずいな……このままじゃいずれ捕まる」

GM      :その補助として、イメルダも錬金術の秘法を駆使して援護をしはじめる。

クラトス    :(「最悪の場合、イメルダだけでも逃がさなくては……)」

クラトス    :「くそ、今ほど自分の力のなさに絶望したことはない」

GM      :だが、数度目かの戦闘で、いよいよユミルの装甲を抜けて、深く刃が食い込む。

GM/ユミル  :「ガ、ガ……ガァァァァアアアア!!」

クラトス    :「ユミル!すまない、片腕だけでもあれば刺さった弓を抜いて治療してやれるのに……」

GM      :ユミルは今までを遥かに超える咆吼を上げ、兵士の身体を掴むとそれを引き千切り、振り回して兵士の一団を肉塊に変える。

GM      :悪徳です。

クラトス    :ルナ受領。フィニス返却。

GM      :劣勢になり降伏を申し出ていた兵士すら、その手に掴んで一人ずつ引き千切っていく。

クラトス    :「ユミル、やめろ!やりすぎだ!」

GM/ユミル  :「オオ……オオォォオオオ……!殺ス……皆、殺スゥ……!」

GM/イメルダ :「い、いかん兄上!」

クラトス    :「どうしたんだ?お前は、こんな事をする奴じゃないだろう?いつも、クリスのことを考えて、守ってやっている優しい奴じゃないか!」

GM      :ユミルがゆっくりと君の方を振り返り、凄まじい速度で拳を叩き付ける。

GM      :その寸前、イメルダが君を付き飛ばし、身代わりとなって攻撃を受ける。

GM      :イメルダは声もなく何mも吹き飛ばされ、数回転した後に地面に転がり、動かなくなる。

GM/ユミル  :「殺ス……全テ……ヨハンナ様ニ、捧ゲル……」

クラトス    :「イメルダ!ユミルどういうつもりだ?」

GM/ユミル  :「聖痕ヲ!聖血ヲ!大イナル母ヲツグモノ、ヨハンナ様ニ捧ゲル!」

クラトス    :イメルダに駆け寄るも、自分の両手がないためにどうすることも出来ない。

GM      :ユミルの全身に、ぼんやりと淡く緑に光る文様が浮かぶ。

GM      :それはかつてカスパーの体に浮かんだ、魔印そのものだ。

クラトス    :「ユミル……おまえ……クソォォォ!!」

GM      :宴宣言。

クラトス    :#3d20

ダイス/クラトス:3d20=(15,8,3)

クラトス    :一つ失敗。ルナ▼へ。

GM      :ではシーン終了。

クラトス    :レクス▼受領。ルナ▼返却。

 

第1ラウンド シーンカード:イグニス▼

GM      :君は両腕を失った為に、ディアボルス特技の全てと奇跡を使用できない。

GM      :また、当然だが篭手の効果は受けず、[受け]に−2Dの修正。

GM      :そして、HPは全快している。

クラトス    :うむ。

GM      :本来なら攻撃面にも重大なペナルティが発生すると思うが、それをやると本当に勝ち目がないのでやめる。

クラトス    :了解。ちなみに戦闘中に経験点の使用は認めてもらえるのだろうか?

GM      :使っていいよ。では、こちらはAP9。

クラトス    :こっちはAP11。

GM      :では行動どうぞ。

クラトス    :経験点を使わせてもらいます。まず、5点払って《徹し》《呼吸》を取る。攻めるしか、勝機はない!

GM      :あと俺の方針として、セッション開始後にPCの戦闘能力が変動しても、それに合わせてバランスを再調整したりはしない。

GM      :結構死亡率高い戦闘になるので、そのおつもりで。

クラトス    :了解。その場合は、自分の選択ミスなのであきらめるよ。

クラトス    :では、攻撃いくよ。

 

クラトス    :「ユミル、一体誰が、お前をこんなふうにしてしまったんだ!」

クラトス    :<格闘3>《鉄拳》《間合い》《真撃》《練気》《徹し》

クラトス    :#2d20  判定値9、Cr4、Rダメージ、代償H2

ダイス/クラトス:2d20=(11,8)

クラトス    :8で成功

GM      :受けに−2Dであって、攻撃面にペナルティは課さない、と言ったはずだが。

クラトス    :あ、ごめん(笑)

GM      :まぁ、振ってしまったものは仕方ない。

GM      :〈格闘3〉《怪力》《鉄拳》《真撃》《間合い》《手刀》《魔技》《鋭き刃》《魔器所有3》《呼吸》

GM      :#5D20 判定値8、Cr6、リアクション放棄により反撃

ダイス/GM  :5d20=(6,2,5,17,1)

GM      :クリティカルで反撃。まず、そちらのダメージどうぞ。

クラトス    :#3d10+6

クラトス    :Rの26点ダメージ!

GM      :#4D10+6 I

GM      :こちらの反撃は、Iの35点ダメージ

GM/ユミル  :「ガァァァアアアア!」

GM      :攻撃をものともせず、拳を叩き付ける。

クラトス    :33点ダメージをくらう。∵因果応報∵を使用!

GM      :通し。倍の66点をくらう。そしてこちらも同じく∵因果応報∵を使用して、君に132点ダメージ。

クラトス    :では、∵無敵防御∵をしよう。

クラトス    :#10d10

ダイス/クラトス:10d10=73(5,8,3,10,8,7,10,7,8,7)= 73

クラトス    :73点減少。装甲値と差し引きで、47点ダメージ。残HP5点。

GM      :ユミルはそれで死亡するも、∵魔器∵で復活(《主我》持ちなので、∵不死∵扱い)。

GM      :奇跡の鎖と、束縛の処理をしてくれ。

クラトス    :オービス受領クレアーター返却、レクス返却アングルス受領。DPは完全回復。

 

GM      :ではこちらの行動。

GM      :〈格闘3〉《怪力》《鉄拳》《真撃》《間合い》《手刀》《魔技》《魔撃》《鋭き刃》《魔器所有3》

GM      :#5D20 判定値8、Cr6、ReCr−2

ダイス/GM  :5d20=(8,14,6,20,14)

GM      :6でクリティカル。

クラトス    :<格闘3>《間合い》《真撃》《硬気功》

クラトス    :#3D20 判定値12、Cr4、効果:防御修正+5

ダイス/クラトス:3d20=(6,5,12)

クラトス    :受けは通常成功。ダメージくれ。

GM      :#4D10+6 I

GM      :Iの30点。

クラトス    :「ガハッ!」

クラトス    :HP−2で倒れる。昏倒状態だ。

GM      :では止めを刺す。君は死亡する。

GM      :ユミルの拳が大きく振りあがり――君の意識は、そこで途絶えた。

 

 

エピローグ

GM      :数々の拷問道具が並ぶ、ヨハンナの居室。

GM      :部屋の奥では、壁の高い位置にかけられた手錠により、衣服を剥ぎ取られたクリスが吊るされている。

GM      :その部屋に、ユミルとエルンストが入ってくる。

GM      :ユミルはクラトスを、エルンストはルーカスを肩に抱えている。

GM      :両者ともに、もはや人間の原型を留めぬほどにボロボロの体となっている。

GM/ヨハンナ :「お掃除は終りましたか。では、可愛い妹と、感動の再会といきましょうか」

GM      :ヨハンナは二人の死体を乗り越え、その先――アルベリックが連れてきたエレナの元へ歩み寄る。

GM/エレナ  :「ヨハンナ姉様……」

GM/ヨハンナ :「エレナ、可愛い妹。さぁ、幾百の時を越えて、母なるマーテルのご意志をこの地に蘇らせましょう」

GM/エレナ  :「姉様、あなたは……!」

GM/ヨハンナ :「大いなる、救済のために」

GM      :そう言ってエレナは、手術台のような石造りの台に載せられ、両手足を拘束される。

GM      :死相を浮かべたエルンストは、無表情にエレナに近づいていく。

GM/エレナ  :「に、兄様……!」

GM/ヨハンナ :「嬉しいでしょう?大好きな兄様に、最期を看取ってもらえるなんて」

GM      :ヨハンナは微笑みを浮かべながら、その様子を見守っている。

GM      :手術台には溝があり、流れた血が一箇所に集まるように仕掛けがしてある。

GM/ヨハンナ :「世界が救われる記念すべき瞬間なのですから、来世でも思い出せるほど、特別痛くすべきですわよね?」

GM/エルンスト:「エ……レナ……聖、血…………!」

GM      :エルンストはその両腕で、エレナの全身を引き千切り始める。

GM      :指先から始まり四肢に至り、臓物全てを引きずり出しては握りつぶす。

GM      :聖血を徐々に抜き取られつつも、まだ身体に残った聖血が彼女に死を許さない。

GM      :室内に響き渡る絶叫。数時間にわたる解体作業は、エレナから聖血を全て奪い、その間命を永らえさせた。

GM      :――もっとも、彼女の正気は、とうに失われていたのだが。

クラトス    :すまねぇ……エレナ。

GM      :数時間かけて行われた聖血採取の儀式が終る。

GM      :エレナは死体となった二人と同様の、元が人間だったとは思えぬほどの醜い姿に変わる。

GM/ヨハンナ :「一緒に掃除しちゃってくださいな」

GM      :その一言で、エレナの死体はエルンストの口内へと片付けられる。

GM      :そこに残ったのはクリスとヨハンナの二人だけ。

GM/ヨハンナ :「さぁ、模造品。あなたの身体なら、これだけの聖血をも受け入れられるでしょう?」

GM      :ヨハンナはクリスを、室内の奥にある魔法陣の中央へと連れていく。

GM      :エルンストがその腕を切り割くと、凄まじい勢いで聖血が吹き出る。

GM      :聖血は床を這ってクリスの身体へと吸い込まれていく。

GM      :ヨハンナはそれを見届けると、瞑想を開始する。

GM      :クリスの身体が徐々に震えだす。そして時と共に凄まじい絶叫と痙攣を繰り返し、最期には動かなくなる。

GM      :崩れ落ちる“ヨハンナ”。そして立ち上がる“クリス”。

GM      :クリスは動かなくなったヨハンナを一瞥したあと、壁にかけてある衣服を手にとり、歩き出す。

GM      :そしてクリスは、まるでヨハンナのように――いや、彼女そのものの微笑を浮かべ、厳かに告げた。

GM/クリス  :「さぁ、祝いましょう。大いなる母、マーテルの再臨を。そしてこの世に、真の救済を――」

GM      :その後。

GM      :ハイデルランド全域にて、真教旧派・新派の宗教上の合一が為された。

GM      :それはもはや宗派の違いを問う必要性がなくなったからだ。

GM      :なぜならば、バルヴィエステの地に、今再び救世母マーテルが降臨したのだから。

GM      :彼女のもたらした“救い”により、かの地から餓えも、病も、争いも、何もかもがなくなった。

GM      :死んだように眠り、しかし生命活動は維持し続ける。

GM      :平穏な眠りに包まれ、ハイデルランドの全ては闇に堕ちた。

 

 

Heilig blut

 


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