■システム紹介

 

何事もない日常。退屈な毎日。

それが永遠に続くものだと、あの頃の僕たちは信じていた。

 

1940年より、40年以上続いた第二次世界大戦において出現した存在、天使。

合衆国軍はあらゆる兵器を無効化する最強の存在、天使の軍団を操り、世界を蹂躙した。

抗すべき手段を持たぬ各国は次々と滅び、極東の小国ヤシマも結界で国土を覆い、鎖国を選ぶ。

1986年の鎖国より、ヤシマは13年間外界から隔絶され、穏やかな日々を過ごす。

その歳月は、人々の記憶から悲惨な戦争という現実を忘れさせるには十分だった。

 

1999年。

13年に渡って続いたヤシマの鎖国政策は、ついに終焉を迎える。

合衆国の放った呪法ミサイルは“鎖国結界”を打ち破り、ヤシマは戦争を再開した。

現われた“天使”に抗するは、人類最後の希望、シュネルギア(第三世代型天使核兵器)。

特殊な才能、“天使核”を持つ者にしか決して扱えぬ、決戦兵器。

 

当たり前のように人が死ぬ戦場で、

当たり前のように生きている日常しか知らぬ子供たちが、

理由すら知らずに戦いを余儀なくされる。

 

A N G E L ・ G E A R

天   使   大   戦

 

1999年。

この狂った時代は、まだ始まったばかりだった。

 

 

■ハンドアウト

PC1:ギアドライバー

・シナリオダーザイン : 早紀からの幸福感

 彼女は死んだ。

 1年前の今日、実家へ疎開する途中のバスが天使兵との戦いに巻き込まれ、目の前でバスは炎上した。

 彼女は死んだ。

 疎開の前日、別れ際に「ずっと好きだった」と言い残して。

 彼女は死んだ。

満足に言葉を交わす事もなく、死体すら残らずに燃え尽きて。

 彼女は死んだ。…はずだった。

 1年たった今日、こうして目の前に現われた、この瞬間までは。

 

 

PC2:ギアドライバー

・シナリオダーザイン : 早紀からの甘え

 生れたときから、ずっと一緒だった。

 少しでも離れると不安がって泣くくせ、一度決めたら動かない頑固な性格には手を焼かされたものだ。

 何があっても守りぬく。小さな妹の手を引きながら、幼心にそう誓った事を今でも思い出す。

 ずっと二人で、支えあって生きてきたのだ。

 だが、たった一つ。自分と彼女を分けるものがあったとすれば。

 それは黒い天使核。或いは、生きる力と言い換える事ができたかもしれない。

 それは力ゆえに軍に入隊し、天使と戦うことになった自分と。

 力なきがゆえに、疎開する途中で天使との戦いに巻き込まれ、死んだ妹との。

 たった一つの違いだったのかもしれない。

 

 

PC3:機械化兵or完全機械化兵

・シナリオダーザイン : 早紀からの感謝

 1年前、瑞穂市から疎開するバスが天使兵との戦いに巻き込まれるという事件があった。

 バスの乗員は全員死亡。死体は、どれが誰の“部品”なのかも判別できぬほどの損壊を受けていた。

 あの日見た光景は忘れられない。戦いから逃れようとした人々が、それすら叶わず燃え尽きた光景を。

 そして炎の中、気のせいか、天使らしき影が乗客の一人に溶け込み、同化したように見えた記憶を。

 気のせいだ。気のせいに違いない。炎によって視界は劣悪、正常な判断力を失っていた。

そう思っていた。

天使が溶け込んだように見えた少女。

 現場で唯一生存していた彼女は病院へ搬送したものの、直後に死亡したと、そう聞かされていた。

 それが何故、今になって上層部から『彼女を監視、及び護衛しろ』などという、馬鹿げた命令を受けるのだろうか。

 

 

PC4:指揮官

・シナリオダーザイン : 上層部からの期待

 1年前、戦いを避けて田舎へ疎開しようとしたバスが戦いに巻き込まれ、乗客は全滅した。

 現場で唯一生存していた少女は、病院へ搬送後に息を引き取った。

 あれから、1年が経った。

 苦い記憶を掘り起こした矢先の事だ。

 上司が君を呼び出し、ある命令を下した。

 それは、死んだはずの少女の監視と、有事の際の抹殺を告げるものだった。

 

■特記事項

・キャラクターはアーキタイプを使用します。持ち込み・経験点使用・データ改造は一切できません。

・世界観・NPC等は、参加者及びGM間での意識齟齬を避けるため、あまり使いません。

 エンゼルギアが好きな方ほど、がっかりすると思います。

・PC間のやり取りが、このシナリオの全てです。積極的なプレイを待っています。