過去からの亡霊
シーン7 シーンカード:レクス
GM:うぃ、では村に戻ってくると兵士達は略奪行為の真っ最中だ。逆らうものは殺し、金品を奪い女は犯されている。
トロメア:凄い…今俺は『燃える男』を思い出した(笑)
補足。『燃える男』とは映画『マイ・ボディーガード』の原作になった小説。我々の間では映画より原作の方が評価が高い。
GM:まったくだ(笑)
トロメア:「くそ…ターナ!爺さん!どこにいる!」
トロメア:その辺の兵士を片っ端から蹴散らしながら、命ある者を助けてまわろう。
GM:と、探し回っているとターナの姿を見つける。だが、ターナはデブの兵士に組み敷かれている。
デブ兵:「ブヘヘヘヘ、うう、出るよ。またでちゃうよ!」
トロメア:くそ、今自分で言ったことながら、冗談抜きで、マジでむかついた!この兵士、殺す!(笑)
デブ兵:「はぁはぁ、最高だよ最高だよ。なんて君は最高なんだ。生きている時の君はかわいかったけど、死んだ後のきみはなんて美しいんだ!」
トロメア:ものも言わず、後ろから首に鎖をかけ、ジャイアントスイングのうえ数十mふっとばして爆死の図。
デブ兵:「あわびゅっ!」
トロメア:「ターナ…」
GM:ターナは目を見開いたまま死んでいる。その表情は嫌悪と恐怖に彩られている。
トロメア:「すまん。俺が…俺がもう少し早く助けにきていれば。俺が…自分の事は放って、お前の傍にいれば。俺が…俺が…!」瞳を閉じて、衣服を整えよう。髪飾りを手にとって、それを身につける。
トロメア:「お前の気に入っていた髪飾り…一言ぐらい、褒めさせてくれてもいいだろう…?祭りの後で、言おうと思っていたんだ。…これは、俺にくれるか?そうすれば、ずっと一緒だ。長い道程も、お前と一緒に歩いていける」
GM:どこからか、うめき声が聞こえてくる。聞き覚えのある声…バークだ。
トロメア:「…バーク!生きているのか?返事をしろ!」
バーク:「トロ…メアか?タ、ターナは?ターナは無事か?もう…わしは目が見えない。教えてくれ…ターナは無事なのか?」
トロメア:「………ああ。無事さ」
バーク:「そうか…よかった。お前さんは…大丈夫か?」
トロメア:「ああ。俺は不死身だ。崖崩れからも生き残った男だぜ?あの盗賊どもは、俺が追い払った。もう大丈夫だ。何も心配することはないさ。…だから、バーク…。死ぬなよ。俺はまだ、あんたに恩を返していない。礼も言っちゃいないんだ」
バーク:「ふふ…そうだったな。トロメア、年寄りのおせっかいだが一言…言わせてくれ。余り自分を責めすぎるな。お前さんがどんな人生を歩んできたのかはわからん。だが、お前さんは今まで十分苦しんできたんだろう?お前さんの目はその年にしては余りにも多くの悲しみを見てきた目だ。もう、十分に悔いてきただろう?だからこれからは、自分の人生を生きなさい」
トロメア:「何を言っているんだ!そんな…これが最後みたいな事は、言うな!」 と、言葉責めで止めを刺す俺(笑)
バーク:「ようやく、ばあさんが迎えに来たんだ。このまま逝かせてくれ。トロメア…ありがとう…その優しさを忘れ…」 と腕が落ちる。
トロメア:「バーク!…バーク!くそ、逝くな!俺は、まだ…!」
GM:すべてを知ったうえでの透明な笑みを残しバークは逝った…。
トロメア:亡骸を抱えて号泣する。バックに黒いオーラを背負って、立ち上がる(笑)
トロメア:「オオオオオオオオォォォォォオォォォオオ!!」咆吼と共に兵士たちへ向かっていく。
GM:と、いったところでエンドでいいかな?
トロメア:いいよ。レクス受領。フルキフェル返却。
シーン8 シーンカード:アクア▼
トロメア:うむ、狙ったかのごときシーンカードである。
GM:おおう!(笑)
GM:では、トロメアが兵士を叩きのめし墓を作り終えると漆黒の馬車が止まる。中からは馬車と同じく黒いドレスに包まれた貴婦人が降りてくる。
トロメア:「…あんたか。見ての通りのザマだ。俺は…結局、誰も救えなかった。ただ、災いを呼んだだけだった」
オーレリア:「そうでしょうか?あなたの言葉によってあの老人は安らかな旅路につくことができたのではないのですか?」
トロメア:「だが、嘘だ」
オーレリア:「嘘でもそれが救いになることもあります。それともあなたはどんな時でも真実を話すことが本当に真実だと思いますか?」
トロメア:「それともあんたは…この先出会う人間全てに、俺に嘘をつき通せ、とでも言うつもりか?…俺は役者じゃあない」
オーレリア:「重いですか?その鎖が」
トロメア:「…重いな。この鎖は。嘘に嘘を重ねて。殺しに殺しを重ねて…。どんどん、鎖は重くなる。これが、あんたの与えた償いか…」
オーレリア:「ええ、あなたがその鎖を重たいと感じ続ける限りあなたは生き続ける…」
トロメア:「…なら…」自嘲の笑みを浮かべる。
トロメア:「俺は不死身だ。決して、死ぬ事はないだろう。なぁ、オーレリア。俺は、自分が何になるのか、ようやくわかったよ」
オーレリア:「何になるのですか?」
トロメア:「俺は、鬼だ。不死身の、鬼だ。この世に人を傷つけて喜ぶような悪党がいる限り…俺は死なん。そういう連中に償いをさせる…俺は鬼になる。この鎖が俺を絞め殺す、その日まで…な」 墓作りの最後に、体を拭き、綺麗な服を着せたターナを埋葬する。
オーレリア:「そうですか、あなたのその鎖は闇の鎖と表裏一体。あなたの心が闇に捕らわれれば死よりも恐ろしい恐怖があなたを待っています。そうならないことを私は願っていますよ、トロメア…」 と言い残すとオーレリアは馬車に乗り込む。
トロメア:傷つき、ちぎれたターナの指を手に取り、それを食す。
トロメア:「ターナ…。お前の血と肉は、俺と一緒だ。どこまでも…いつまでも」 鎖を鳴らし、立ち上がる。そして、オーレリアとは逆方向に歩き出す。
過去からの亡霊