■ゲーム紹介

 ハイデルランドの夜は暗い。

 遠き神話の時代、神は闇に破れ、星々は砕けて地に降り注いだ。

 長く暗い夜は魔性の者たちが闊歩し、人々は短い昼にしがみつくように生きている。

 貧困と戦乱が支配する時代に、己が意志に関わらず、その身に奇妙な痣を宿す者――聖痕者が生まれる。

 聖痕者は運命の導きに従い、人々を導く希望の光を照らす。

 だが過ぎた力は闇を呼び、堕落した聖痕者は殺戮者と呼ばれる存在になる。

 殺戮者は己が欲望に従い、人々を貶める闇の鎖を撒き散らす。

 再び天に帰るため、そして互いの相容れぬ在り方のため、聖痕者と殺戮者は互いに呼び合い、相争う。

 

■シナリオ予告

 ブレダ王国北方の地には闇が住まう。

 “北狄”と呼ばれる彼等は魔神の寵愛を受けた闇の眷属。

 異形の軍勢の脅威に常に晒される、ある寒村。

 貧しい土地にしがみついて生きる、貧しい人々。

 必死に生きる人々を、なお苦しめるのは黒き肌と黒き心を持つ者たち。

 憎い。ひもじい。辛い。欲しい。醜い心が、北狄を呼ぶ。

 だが黒き夜にも、なお光り輝くものがある。

 

 BLADE of ARCANA 2nd

 ―― 手を取り合って ――

 

 聖痕の導きが、闇を払う。

 

■ハンドアウト

PC1:現在/幼子 ルリア(18歳・女)

 北狄の一人として、殺し、奪い、憎みあって生きてきた。

 だがある日、己の体に奇妙な痣が宿った事に気がつく。

 その日から、今までの自分の生き方が、急に恥ずべきもののように感じられた。

 長い坑道を抜け、北狄の領土から抜け出したものの、衰弱しきっていた所を拾ってくれたのが、彼女だ。

 家族を北狄に殺され、目を病み、光なき世界で生きる少女、ルリア。

 療養しながら見た人間と、彼女を取り巻く世界は、余りにもか弱く、儚く、醜いものだった。

 いや、だからこそ――守り抜かねばならないのだ。

 この身に宿った、三つの傷痕にかけて。

 

※特殊因果律『北より来たる者』使用。

 PC1は人類の宿敵たる北狄――オークの裏切り者となります。

 

PC2:現在/主人 “泥髪王”ガイリング二世(32歳・男)

 南方の王国エステルランドとの緊張が高まるなか、背後に潜む北狄の存在は、ブレダ王国にとって大きな脅威であった。

 辺境守備隊を常駐させてはいるものの、神出鬼没の北狄相手に十分な成果は上がっていない。

 臣下たる君を呼び出して、覇王が言った言葉はただ一言。

 「北の憂いを断て」

 余りにも短いその一言は、王の寡黙な性格ゆえか、或いは貴方への信頼ゆえか。

 あの豚どもに身の程を教える時期が、きたのかもしれない。


PC3:未来/敵対的なもの オットー・ゼーフント44歳・男

 ブレダ王国北方地域の守護を任ぜられている、ブレダ北方辺境軍の司令。

 北狄への備えとして雇われたのだが、どうもこの雇い主にはいい噂を聞かない。

 王妃の親戚としてのコネだけで一軍を預かるようになった男であり、近隣の村への徴発、補給品の横流し等により、私腹を肥やす事に余念がないとの噂もある。

 ひどい噂になると、彼は北狄のハイ・オークと通じ、襲撃を見逃す代わりにおこぼれを預かっているとか…。

 

PC4:過去/仇敵 ザグバ30代・男)

 貧しいが、平和な村だった。

 寒さに耐え、僅かな陽射しを頼りに作物を育て、狩りをして暮らしていた。

 だが、もうその村はない。

 突如現われた北狄、ハイオークのザグバによって滅ぼされたからだ。

 男は殺され、女は犯されて殺された。

 かつての自分は、あの両手に持った大戦斧を前に歯が立たなかった。

 だが今は違う。

 今ならば、届くはずだ。あの憎い、オークの首に。

 

■特記事項

・人数が3人以下の場合、ハンドアウトは若い番号優先です。

・キャラクターは全て作成済です。持ち込み、経験点の使用等一切できません。

・PC1はオークという、闇の眷属たる人間の宿敵の種族となります。

 そのため他PCとの敵対関係、NPCを前にした不用意な行動等により窮地に立たされる場面もあります。

 非常に特殊な立場となりますが、他の参加者もシナリオタイトルをよく理解した上でのプレイが求められる事をご了承ください。